昨日ラジオ聞いてたらさあ、『も少し』なんとかって聞こえたんだけど、知ってる?
『元:極東放送』だよね。
それは、『もう少し delivery service』っていうピザなんかの軽食宅配サービスのこと。
でも、基地内だけだよ。
へー、日本語も使うんだ。
『友情 communication center』や『太陽 recreation center』とか他にもあるらしいよ。
良く知ってるねー、俺なんか殆どわからないよ。
すぐにわかるようなら誰も苦労しないよ。だから、英会話学校が流行ってるんだろう?
俺も昔行ったんだけどなー、どうもダメだな。でも、英語、話せると良いよな。
その『話せる』だけどさ、『話せないから聞けない』っていう説があるじゃない。
そうね、そういう本も出てるようだけど。
その理屈はね、日本語の会話を理解するために必要な周波数帯域は、1500Hz位まで良いんだって。
そうすると、『脳は怠け者』という説もあるように、それ以上の音はノイズと判断して自動的にカットするらしいんだ。
だって、理解しようとしても意味のない音の為に脳を働かせても無駄だろう?
そう言われれば、そうかな。
で、米語は5000Hz、英語は10000Hzまでの帯域が必要だとしたら、普通の日本人に聞き取れると思う?
そりゃあ無理だろ。
そこで、脳は本人の音声に良く反応するという特性を利用して、まず正しい発音を自分の声で自分自身に言い聞かせることで、音声として認識する帯域を広げようってことなんだ。
なるほど。でも、すぐには無理だよな?
当然無理。
だけど、ラジオの音質が悪いから聞き取れないってこともあるんじゃないの?
コモって聞こえるし。
確かに『AM』だから音質は良くないけど、コモって聞こえるのは今言った理由だよ。
だって、他の局の日本語もコモって聴き取りにくいかい?
そんなことはないけど。
でも英語、あっ米語か、には『AM』だと音声周波数的に無理があるんじゃないの?
その理屈だと、放送していること自体意味がないよね?
あっ、そうか。
まあ、最初はそう聞こえるけど、徐々にクリアーになっていくよ。時間かかるけど。
時間かかるんだ?
あのさ、大体、なんで英語なんて興味ないはずのお前がそんなこと聞くの?
実はね、ゴールデンウィークに家族でアメリカ行くんだよ。
そのときに、添乗員の後をついて回るだけじゃ面白くないだろ? フリーの日もあるし。
すごいなあ、グアムやハワイじゃなくて本土上陸か! 根性あるよな、英語ダメなのに。
からかうなよ! 真剣に考えてるんだから。
でも、グアム・ハワイなら日本語通じるって話だけど、なんでアメリカ本土なの?
自由の女神や、ティファニーとか見たいって言う人がいて・・・
へえ、西海岸じゃなくて、東海岸まで行っちゃうんだ。
西海岸なら、まだ多少は良かったかも知れないのに・・・
もう、予定は決まってるの! それでさぁ、なんとかならない?
私ごときでは、なんともなりませんねえ。
あのさ、電子辞書はどうかと思ってるんだよ。 しゃべるヤツね。
あれがあれば、添乗員無しでもどうにかなると思うんだけど・・・
あの、6カ国語とか10カ国語しゃべるってヤツね?
うん。色々な場面での会話例があるし、全てOKといかなくてもある程度はいけるんじゃないかなと思ってるんだ。
そう思うんだったら、そうすれば?
ずいぶん冷たい言い方だなあ。
よく、考えてみろよ。
まず、会話例がいくつも入ってるかも知れないけど、その場で的確な文章をすぐに探せるのかい。
買ってから、猛練習するさ。
それじゃあ、まあ見つけられるとするよね? でも、肝心なことを忘れてるよ。
なんだよ。
お前が聞かれる側のアメリカ人だとするよね。
目の前に、訳のわからない、ビビッたアジア人の家族連れがいるわけだ。
『ビビッた』は余計だろ!
まあいいや。で、そいつが何か機械を取り出すと、それが流暢な英語で話し出すと。
そうだよ。何の問題もないだろ?
まあ、質問はわかると思うけど、相手はどうやって答えてくれるの?
それは、口頭に決まってるじゃない。
あのね。 君は、いつから英語聞き取れるようになったんだっけ?


