この物語はフィクションであり、・・・・・

第17話 どこに行きますか?




 『千の風になって』っていう曲、知ってる?


 去年あたりから、流行ってるみたいだけど。


 あの中で言っていることは、『精神は肉体と一体ではない』ってことでしょう?


 『お墓には居ません。あちこちに行きますよ』っていう歌詞だからね。


 『身体髪膚(はっぷ)、之を父母に受く 敢て毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり』
 儒教の教えだけど、意味わかる?


 『体』は、両親からもらったものだから傷つけないようにしようね ってことだろ。


 でもそうすると、『心・精神』は『両親』からもらってないよね。


 まあ、そういうことかな。


 元々別の所から来た、『精神』と『肉体』が誕生時に一つになったとしたら、死んでからも、つまり『肉体が滅びて』も一緒にいる理由はないでしょ。
 『精神』は、元の所に帰るのが道理だよね。


 そういう理屈ならね。


 『仙人』って聞いたことあるよね。


 一応ね。


 中国の『道教』に出てくるんだけど、『仙人』は『不老不死』だよ。
 『秦の始皇帝』が不老不死の薬を得るために、『蓬莱;日本』にいるという仙人を探しに、『徐福』を派遣したという話もあるし。


 修行を積むと、死なないようになるの?


 『死ぬ』という認識に間違いがあると思うんだ。
 肉体が滅びることを、『死ぬ』=『精神も滅びる』と思ってるけど、主従関係が逆じゃないの。
 簡単にいうと、『ガンダム』と『アムロ』の関係だと思うよ。


 『ガンダム:肉体』がダメになっても、『アムロ:精神』は残るってこと?


 『精神』は五感では認識できないから、認識できる『肉体』を全てと誤解してると思うんだ。
 『ガンダム』を操縦中の『アムロ』が外から見えないようにね。
 まあ、『ガンダム』というよりは、より一体感の強い『エバンゲリオン』のほうかな。


 どっちにしても、操縦者は見えないね。


 非常に簡単にいうと、仙人修行の究極の姿は、『自分の意志で肉体を消滅させ、精神だけになって、時間と空間を自由に移動し、目的の場所で顕在化(肉体を生じさせる)出来る』というものなんだ。
 ここでいう、『肉体の消滅』は一般的にいえば『死』みたいに見えるかもしれないね。


 そうすると、凡人の『死』は受動的に『精神』を自由にさせるってことになるね。
『ザ・たっち』の『幽体離脱』ってやつね。


 『能動的』か『受動的』かで根本的に意味が違うし、自殺、つまり能動的に死ねば仙人になれる訳でもないから『同じ』とは言わないけど、状態は似てると思うんだ。


 UFO研究で有名な某教授の本によると、『上級の宇宙人は肉体が無くて精神だけになってる』ってことだけど。


 現在の常識では、肉体の存在しない生命体はないことになってるようだけど、『地球は丸い』や『太陽の周りを回ってる』だって数百年前には非常識だったからね。
 数百年後には常識というか、同じ形態になってる可能性だって否定できないよ。


 『未来都市ではコンピューターしかなくなって、すべての人間の記憶がデータベース化されてる』 という話が、確か『トワイライトゾーン』の中にあったと思うけど。
 こんな感じじゃないよね?


 それだと、今の常識の延長線上だからね。 『千の風』にはなれないよね。


 流れ的には、『量子物理学』の延長線上に『精神・神』が『科学的』に見えてくるのかな?


 それもあるかもしれないし、『カタストロフィ理論』のように、ある時点で常識がガラッと変わるのかもしれないしね。


 『肉体』が存在するから、エネルギー・食糧・環境汚染・地球温暖化等、数々の問題が生じるし、正しい意味での『自己保身』が高じて貧富の差も起こるわけだから。
 『肉体』が消滅して『精神』だけになれば、究極の『エコライフ』になるね。


 『死』という認識自体無くなるし、地球に縛られる必要もないし、まさに『宇宙へ;そらへ』(ガンダム)だね。


 アニメ化された『地球へ・・・;テラへ』に逆行するけどね。 ロケットなんていらないし。





 マンションのローンも払わなくて良いしね。



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