『天才バカボン』って知ってる?
知ってるよ、赤塚不二夫の漫画だろ。
そうだけど、あの漫画の主人公は誰なの?
題名からすれば、『バカボン』だろうけど、ほとんど『パパ』が主人公になってるよね。
うん、『バカボン』より『目ン玉つながりのおまわりさん』のほうが活躍してる話もあるくらいだしね。 影が薄いよね。
『天才バカボンのパパ』に改題した方が良さそうだけどね。
でも何で主役が活躍しないのかな?
最初は当然『バカボン』主役で始めたんだろうけど、しばらくして主役が入れ替わったんじゃないの?
『入れ替わる』って、作者が意図的に変えたんだろう?
どうかな?
ホントはキャラクター設定をすると、各キャラに魂が入って勝手に物語を作り始めるんじゃないの?
『動く漫画 = アニメ』の語源は『アニミズム』だっていうし、万物に魂が宿っているというのは日本古来の考え方だから、わからなくもないけどね。
でも、『あなたの知らない世界』の話だね。
今はやりの『ユビキタス:ubiquitous』は、ラテン語で『神は遍在する;どこにでもいる』という意味らしいけど、この感覚じゃないの。
全てのものに、『意志がある』と考えれば良いんじゃないかな。
『となりのやまだ君』は、いつの間にか『ののちゃん』という妹の名前に改題されちゃったけど、これも『ののちゃん』が自発的に活躍して主役になっちゃったってこと?
当然作者がいるわけだから、寝ている間に勝手に作品が登場しているキャラクターによって完成されることはないよね。
でも、そのように作者を促す力をキャラが持っているんじゃないかな?
でも、二次元上の無生物じゃないの?
生物か無生物か、あるいは意志があるか無いかという判断は難しいと思うよ。
『神は遍在する』から?
ライアル・ワトソンの著作の中に、ラマ教の研究のために修行にいった英国人女性学者が、修行の課程で客観的に存在が認識される『子供』を思念で作り出したという話があるしね。 最終的にはイタズラが過ぎるので、高僧に消してもらったらしいけど。
ホントの子供じゃないの?
『思念』でって言ったでしょ。
ただ、ホントの子供だって一般的な生物学の常識に沿って誕生するのかどうか?
まあ、余計なことは考えない方が無難だけどね。
そんなこというと、『○○?』だと思われるしね。
でも、今の『一般常識』がこれからも永遠に普遍である保証はないから。
お前の履いてる靴だって、『こんな臭い思いはしたくない』って嘆いてるかもしれないよ。
そんな声が聞こえるようなら、とても靴なんか履いていられないな。
それに服まで騒ぎ出したら、深刻な問題になるね。
少なくとも、俺たちが生きてるうちは大丈夫だろう。
その方が小市民にとっては幸せだし。
文句言われるのは、会社と家だけで俺には十分すぎるよ。
ところで話を戻すけど、さっきの『天才バカボン』のキャラ設定で変だと思うところはない?
どこが?
『バカボン』と『ハジメちゃん』のこと。
どうして?
なんで、『バカボン』が『パパ』に似たキャラ設定で、『ハジメちゃん』が天才なのか?
『バカボン』は『パパ』の遺伝だろ? 顔も似た感じだし。
じゃあ、『ハジメちゃん』は?
『ママ』似だし、その影響じゃないの?
そうすると、『ママ』は天才なの?
そう言われると、『パパ』と結婚してるということ以外、特に変わったところはないな。
実は、『パパ』が天才だったんだ。
ウソー!?
『天才だった』んだけど、子供の時馬に蹴られておかしくなっちゃったんだ。
調べれば、わかるよ。
へー、そうすると『ハジメちゃん』が天才なのは『パパ』の遺伝という設定かあ。
それは、知らなかったな。
そうなると『バカボン』は誰に似てるのかなあ?
さあー?
普通『遺伝』っていうと、『ダーウィンの進化論』や『メンデルの法則』にあるように、『獲得形質(誕生後に得た情報)は遺伝しない』が基本になってるだろ。
だから、『天才として生まれたパパ』の因子が『ハジメちゃん』に遺伝した訳だよね。
そうだよ。
それだとこの問題は解決しないので、『ラマルク』という18世紀に生まれた学者の提唱した、『獲得形質は遺伝する』を適用すれば解決するんだ。
つまり、『馬に蹴られた結果』が遺伝したのが『バカボン』と考えれば良いわけだよ。
その説は正しいの?
現在のところ一般的には認められていないけど、将来はわからないよ。
将来ねえ?
あの作者は先を見る目があるからね。
今や大物タレントになった、どこの馬の骨かわからなかった人の面倒を見てたくらいだから。
まあ、『ウナギ』と『犬』の結婚と比べれば、何の問題もないけどね。


