それじゃあ、肝心なことを聞くよ。
何でキミはいつも悪いことをするんだい?
「悪いこと」? ハ、ヒ、フ、ヘ、ホー!
何言ってるんだ ! オレ様は本当に悪いなんて、ほとんどやって無いぞ!
ハラペコになったとき、騙して食べ物を貰ってるだけじゃないか!
それが悪いことなんだよ。
どうして、ちゃんと「食べ物を下さい」って頼まないんだい?
ふん! 頼べば貰らえるって?
「バイキンマンだ!」って、みんな逃げてくじゃないか!
そりゃあ、キミが悪いことばかりしてるから評判悪いんだよ。
これから良いことをすればそんなことないよ!
これからねえ?
でも評判が良くなるまでどのくらいかかると思ってるの?
うーん、今まで悪いことをしてたから、何ヶ月かはかかるだろうね。
ヘー、それじゃあ評判よくなるまでどうやって生きていくの?
評判が良くなる頃には死んじゃうよ!
そうだ、それまでボクの顔をたべればいいよ。
何ヶ月もアンパンだけ? 栄養のバランスが悪いだろう?
大体そんなこと、ドキンちゃんが許さないぞ!
ドキンちゃんか?
本当は悪い娘じゃないと思うんだけど?
わかってないな!
あの娘のわがままが原因で、オレ様が何回悪いことをしたかわからないぞ!
結局最後には、みんなオレ様が悪いことになってるけどな!
ふーん、キミも大変なんだね?
じゃあドキンちゃんには、しょくぱんまんから話してもらえば判ってくれるかな?
しょくぱんまん? 良いかもしれないな。
まあ、ドキンちゃんが判ってくれれば、オレ様も考えてやるぞ。
わかった、しょくぱんまんに頼んでみるよ。
これでキミたちもボクらの仲間になれるね!
仲間ねー。 いいよな、お前は仲間が沢山いて・・・・・。
オレ様の仲間なんて、かびるんるんやホラーマンくらいのもんだからなぁ。
うん、仲間は沢山いるんだけどね・・・・・。
何だよ! 不満でもあるのか?
ここだけの話だけど、ボクにも色々悩みはあるのさ。
それは知らなかったよ。 オレ様で良ければ聞いてやるぞ。
秘密だよ、誰にも言わないでね!
ふん、お前の秘密なんか言ってどうするんだ。
それじゃ、話すけど・・・・・。
最初に、ジャムおじさん。
顔を焼いてくれることには感謝してるんだけど、それ以上のことはしてくれないんだ。
もう少し何か考えてくれても良いんじゃないかな?
うん、それはわからないこともないな。
次はバタコさん。
応援してくれてるのは分かるんだけど、バタバタするだけで何の助けにもならないんだ。
居なくても良いかなあ? とも思うんだ。
お前、ずいぶん冷たい奴だな。 クールって言うか?
まあ、チーズの方がまだマシかな?
キミにやられて困った時に、ジャムおじさんに連絡してくれたりしたからね。
じゃあ、街のみんなはどうなんだ?
そんなこと聞かないでよ! それはキミが一番わかってるはずだよ。
そう?
ボクが助けることはあっても、ほとんど助けられたことなんかないだろ。
あったとしても、ボクがキミにやられてるみんなを助けに行って返り討ちにあった時、ジャムおじさんに連絡してくれるだけじゃないか。
これは感謝すべきことかい?
うーん、オレ様に聞かれてもなぁ?
それじゃあ、しょくぱんまんやカレーパンマンなんていう沢山の仲間はどうなんだ?
確かに彼らに助けてもらったことはあるよ。 でも一時しのぎだよね。
だって、いつも最後にキミにトドメを刺したのは誰だった?
そう言われてみれば、いつもお前がいたような気がするな!
そうなんだ、あいつらだけじゃキミに勝てなかったんだよ。
ボクがいなければ、とっくにキミの世界になっていたよ。
そりゃそうだ! でもお前、本当はオレ様より嫌な奴だな。
お前には、見かけだけの「仲間」はいても「友達」はいないってことか?
そうだよ、ボクの友達は「愛」と「勇気」だけだからね!


