この物語はフィクションであり、・・・・・

第06話 「みんな」と仲良くしましょう!

 おい!  どうなってるんだ!! 
 融資がダメになったって言ってきたぞ!!


 あっ、おはようございます。


 俺は、『どうなっている』と聞いているんだ!  すぐに確認しろ!!


 その件でございますが、ご連絡差し上げておりませんでしょうか?


 連絡!? そんなものはないぞ! 
 だいたい先週連絡した時には 『大丈夫です、間違いありません。』 って言ってただろう!


 そう申し上げましたでしょうか?


 何トボケタこと言ってるんだ!  
 今日手当できなければ、ウチが潰れることはわかってるだろう!!


 そうですねえ。 
 当方といたしましても融資の方向で動いてはおったのですが・・・


 だったら、すぐに手続きをしろ! 時間がないんだよ!


 そう申されましても、色々ございまして・・・


 『色々』っていうのはなんのことだ!?  説明しろ!


 それにつきましては恐縮ですが、『色々』という以上は申し上げられません。


 俺はな、大学のクラブの後輩のお前に、全幅の信頼を置いてこの件を進めてきたんだぞ!


 恐れ入ります。


 それを、何の理由も言わずに『ダメでした』で済むと思っているのか!?


 はあ、私も組織の人間でございますので、これ以上はご勘弁下さい。


 お前は頭取のくせに、こんな融資もできないのか! ウチの財務内容はよく知っているだろう!
 設備投資した直後に世界的な不況が起こったから、一時的なツナギ資金として頼んでるんだぞ! 
 この金は経済状況が改善すればすぐにでも返済できるし、極端な話、もしダメになっても担保物件を押さえれば、お前のところは一銭たりとも損はしないじゃないか!


 お気持ちは判らないでもないのですが、何分決定事項となっておりますので、これ以上は・・・


 お前は、俺を見捨てるつもりか!?


 先ほども申し上げましたように、組織で動いておりますので私個人ではどうすることもできません。


 この融資がダメだと、ウチはもう終わるしかないんだぞ!!


 私の力不足で、お役に立てず申し訳ございません。


 おい! それで・・・


 申し訳ありませんが、重要な打ち合わせがございますので、すぐに外出しなくてはなりません。


 おい! ちょっと待て・・・




 また、同窓会の時にでもお会いできればと思います。 

 それでは、失礼いたします。


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