あ、社長! おはようございます。 いつも大変お世話になっております。
なんだ、君か? 息子が出ると思って電話したのになあ。
申し訳ございません。 今、研修を兼ねて、部下が外回りにお連れしておりまして・・
あ、そう。 まあ、君のところで面倒見てもらってるんだから。 良いようにしてよ。
はい。 ありがとうございます。
しかし、コトワザというのは良くできてるなあ、と最近改めて感心してるんですよ。
どんなこと?
あの、『栴檀は双葉より芳し』と申しますが、正にご子息のために作られてるなあと思いまして。
君も上手いこと言うねえ。 でも、お世辞言っても何も出ないよ。
とんでもありません。
昔からお世話になっている社長に、今更お世辞申し上げても仕方ないじゃありませんか。
そりゃ、そうだな。
いやぁ、ウチの部下も申してるんですよ。
当たり前かもしれませんが、『他の新入社員とは、全然違うなあ』って。
そんなことないだろ。 大学じゃあ、遊んでばかりでロクに勉強してなかったようだし。
社長。 社長にこんなこと申し上げるのは大変恐縮ですが、勉強すれば良いってものではございませんので。 実社会は、教科書通りには参りませんから。
うん。
ご子息は、器が違いますよ。 近い将来、立派に御社のトップになる度量を持ってらっしゃいます。 『大学で遊んでた』と仰るのも、照れ隠しではございませんか?
言葉の端々からも、才能が溢れてらっしゃいますから。
そう言ってもらうと、俺も本当はうれしいけどね。
社長。 先ほども申し上げましたように、今更お世辞は申し上げません。
実は、ご子息に『ウチの将来を担って頂けたらなあ』と、この前も役員と話しておりまして。 数年と仰らず、このまま当社でというわけには参りませんでしょうか?
まあ、お願いするとき話した通り、君のところで勉強させてもらった後の計画はもう出来てるんでね。 俺が会社を潰さない限りね。
うーん、御社がどうかなることは考えられませんので、残念というのも失礼ですが、本音は非常に落胆しております。
そこまで評価してくれてうれしいよ。 ありがとう。
とんでもございません。 こちらこそ、数年とはいえご子息を預からせて頂きありがとうございます。
それじゃあ、よろしく頼むよ。
はい、お電話頂いたことはお話しておきますので、後ほどご連絡があるかと存じます。
近々、お近くまで出張する予定がございますので、またご挨拶に伺わせて頂きます。
電話のことは黙っててくれよ。
それから、こっち方面に出張でもあったら、是非ウチに寄ってくれ。 色々話も聞きたいし。
ありがとうございます。 それでは、その際はよろしくお願いいたします。
楽しみにしてるよ。 じゃあ。
わざわざご連絡いただき、ありがとうございました。 失礼いたします。
はい、・・・・・ あー君か、ご苦労さん。 どうだい、お坊ちゃんは?
・・・・・ えっ! 帰った? まだ、昼過ぎだぞ!
・・・・・ 『歩き回って疲れたから帰る』って?
・・・・・ まあ、いいや。 前にも言ったようにお客さんだから。
気にするな。
・・・・・ えっ、お前が帰ったら? 即刻クビにきまってんだろう!
・・・・・ それより、お坊ちゃんが偉くなったとき仕事貰えるように十分接待しとけよ。
経費使って良いから。
なんだ、君か? 息子が出ると思って電話したのになあ。
申し訳ございません。 今、研修を兼ねて、部下が外回りにお連れしておりまして・・
あ、そう。 まあ、君のところで面倒見てもらってるんだから。 良いようにしてよ。
はい。 ありがとうございます。
しかし、コトワザというのは良くできてるなあ、と最近改めて感心してるんですよ。
どんなこと?
あの、『栴檀は双葉より芳し』と申しますが、正にご子息のために作られてるなあと思いまして。
君も上手いこと言うねえ。 でも、お世辞言っても何も出ないよ。
とんでもありません。
昔からお世話になっている社長に、今更お世辞申し上げても仕方ないじゃありませんか。
そりゃ、そうだな。
いやぁ、ウチの部下も申してるんですよ。
当たり前かもしれませんが、『他の新入社員とは、全然違うなあ』って。
そんなことないだろ。 大学じゃあ、遊んでばかりでロクに勉強してなかったようだし。
社長。 社長にこんなこと申し上げるのは大変恐縮ですが、勉強すれば良いってものではございませんので。 実社会は、教科書通りには参りませんから。
うん。
ご子息は、器が違いますよ。 近い将来、立派に御社のトップになる度量を持ってらっしゃいます。 『大学で遊んでた』と仰るのも、照れ隠しではございませんか?
言葉の端々からも、才能が溢れてらっしゃいますから。
そう言ってもらうと、俺も本当はうれしいけどね。
社長。 先ほども申し上げましたように、今更お世辞は申し上げません。
実は、ご子息に『ウチの将来を担って頂けたらなあ』と、この前も役員と話しておりまして。 数年と仰らず、このまま当社でというわけには参りませんでしょうか?
まあ、お願いするとき話した通り、君のところで勉強させてもらった後の計画はもう出来てるんでね。 俺が会社を潰さない限りね。
うーん、御社がどうかなることは考えられませんので、残念というのも失礼ですが、本音は非常に落胆しております。
そこまで評価してくれてうれしいよ。 ありがとう。
とんでもございません。 こちらこそ、数年とはいえご子息を預からせて頂きありがとうございます。
それじゃあ、よろしく頼むよ。
はい、お電話頂いたことはお話しておきますので、後ほどご連絡があるかと存じます。
近々、お近くまで出張する予定がございますので、またご挨拶に伺わせて頂きます。
電話のことは黙っててくれよ。
それから、こっち方面に出張でもあったら、是非ウチに寄ってくれ。 色々話も聞きたいし。
ありがとうございます。 それでは、その際はよろしくお願いいたします。
楽しみにしてるよ。 じゃあ。
わざわざご連絡いただき、ありがとうございました。 失礼いたします。
はい、・・・・・ あー君か、ご苦労さん。 どうだい、お坊ちゃんは?
・・・・・ えっ! 帰った? まだ、昼過ぎだぞ!
・・・・・ 『歩き回って疲れたから帰る』って?
・・・・・ まあ、いいや。 前にも言ったようにお客さんだから。
気にするな。
・・・・・ えっ、お前が帰ったら? 即刻クビにきまってんだろう!
・・・・・ それより、お坊ちゃんが偉くなったとき仕事貰えるように十分接待しとけよ。
経費使って良いから。


